2011年12月22日木曜日

ROADSIDERS' weekly 発刊のお知らせ!

いきなりのお知らせで恐縮ですが、これまで長らくご愛読いただいたこのブログ、来年Ⅰ月4日から、有料メールマガジンとして配信させていただくことになりました。名づけて『ROADSIDERS' weekly』、これまでと同じく毎週水曜日の公開です。


いままで、このブログでは連載や展覧会にかかわるお知らせなどを中心に書いてきましたが、「ロードサイド・ウィークリー」はそれとはまったく異なる、「メールでお届けする個人雑誌」です——

雑誌にドキドキしなくなってから、もうずいぶんたちます。発売日をちゃんと覚えていて、その日は本屋に寄るのが朝から楽しみだった、なんて雑誌が前は何冊もあったのに。


20歳になったころに、創刊されて間もないPOPEYE編集部で働き出したのが1976年のこと。それから35年間たったいまも、僕にとっていちばんいとおしいメディアが雑誌であることにかわりはありませんが、この数年間、「これを書きたい、これを見せたい!」という気持ちを受けとめてくれる雑誌が、どんどんなくなってきました。ちょっと、恐ろしいほど急激に。たぶん、同じ思いを抱えているジャーナリストが、たくさんいるはずです。


長引く不景気とか、出版社の広告依存体質とか、編集者の勇気や覇気の欠如とか、いろんなことのせいにするのは簡単ですが、でも、なくなっちゃったものに文句言っててもしょうがない。だれもやってくれないなら、自分でやるしかない! というわけで、2012年1月からメールマガジンという形式で、個人雑誌を発行します。もちろん、ほんとは印刷した雑誌にしたいけれど、それは不可能なので、メルマガにさせてもらいました。でも、このほうが書籍よりもはるかにスピーディに、たくさんの写真や長い文章をお送りできます。日本の、世界のどこにいても受け取ってもらえます。


名づけて『ROADSIDERS' weekly』。毎週水曜日に、月に4回お届けします(第5週目はお休み)。2009年5月から毎週水曜日にブログ『roadside diaries』を書いてきましたが、これは僕にとってメルマガ発刊のためのトレーニングでもあり、ウォーミングアップでもありました。


ロードサイダーズは毎月1000円の購読料をいただく有料メールマガジンです。1冊あたり250円。そのお金で取材に行き、書き下ろし、撮り下ろしの記事を制作して読んでいただきます。毎回、新しい記事が1、2本。それにいままで単行本に未収録だった、さまざまな記事もアーカイヴとして併せてお届け。なので毎週、かなりのボリュームになるはずです。これまではブログ形式だったので、スマートフォンではない、ふつうの携帯電話でもお読みいただけましたが、今回は長い文章とたくさんの画像を含んだ内容(HTMLメール)になるため、ふつうの携帯では画像がはじかれてしまいます。できればパソコンかスマートフォン、iPadのようなデバイスでお読みください。


読んでほしいレポートやインタビュー、見てほしい写真、知ってほしい場所やモノや、ひとびと。どの雑誌にも載せることができなかったストーリーを、購読料を取材費にして実現させてくれるみなさんは、僕にとってカスタマーというよりサポーターです。どこまで走っていけるかわかりませんが、かけがえのない伴走者であり、尻を叩いて背中を押してくれる鬼コーチであり、周回遅れの孤独なランナーに届く声援です。


ひとりでも多くのみなさんと、ロードサイダーズ誌上でお会いできますよう。

というわけで内容の詳細、お申し込みなど、こちらのウェブサイトから、すでにご案内を始めています:


このメールマガジンは、実のところ僕のなかではずいぶん前からあたためていたというか、「やりたいけど、どうしよう・・」と、なかなか踏み切れないでいたプロジェクトなのですが、最近の出版業界の激変が背中を押してくれたかたちで、「もう、やるしかない!」とスタートした清水舞台飛びおり企画です。

いままではいろいろな雑誌でまず連載、そして素材が貯まったところで単行本化、というのが通常の流れだったのですが、これからはこのメルマガをメインの発表の場として、これまで実現できずに悔し涙にまみれていたアイデアを、ノンストップでどんどん発表していくつもりです。毎日が全力疾走、なのでひとりでも多くのみなさまのサポートをいただけますよう、こころからお願い申し上げます。

毎週水曜日、誌上でお目にかかりましょう!