2011年4月27日水曜日

東京右半分:男の娘(こ)メイドバーで女装子(じょそこ)ライブに浸る夜

深夜の浅草雷門通り。こちらの邪心のせいか、看板が妖しげに見えるマッサージ屋ばかり入った雑居ビル。おそるおそる4階まで上がってみると……「いらっしゃいませーぇ」と迎えてくれたのは、かわいらしくシロウトっぽい女装子さんたち。そして背後のステージではロックバンドがプレイ中。ここは女装クラブともメイドカフェともちがう、「男の娘メイドバー&ライブハウス」なのだ。


もともとこの場所には2年ほど前からふつうの(!)ニューハーフがやってるバーがあり、店のオーナーは同じビルの8階に『APPLE』という、ビートルズのコピーバンドが出る店も持っていたそう。それが、「ニューハーフさんが辞めることになって、8階とここがガッチャンコしたんですよ」と話してくれたのが、シービーズのママ(?)、加賀野アイさん。去年の夏ごろから新体制がスタートして、平日はライブハウス、土・日・月が「男の娘メイドバー&ライブハウス」として営業中である。


アイさんによれば、「ここは……なんていうんでしょう、男の娘メイドバーなんでしょうねえ。でも、基本的にはお客さんが主役なので、よくある『私たちを見て、見て』『メイドさんを見に来てね』っていうよりは、むしろみんなで女装もしながら、いろいろやりましょうみたいな、たまり場に近い感じです」。