2010年5月26日水曜日

ついに HEAVEN 始まりました!



広島市現代美術館で5月22日からスタートした大規模個展『HEAVEN 都築響一と巡る、社会の窓から見たニッポン』。みなさまのサポートのおかげで、無事にスタートできました。さまざまなプレッシャーと闘いながら、過激な内容の展示を実現させてくれたスタッフのみなさん、そして地元はもちろん、はるばる東京からもオープニングに駆けつけてくれた、たくさんの方々。ほんとうにありがとう! みんなのおかげで、こんな楽しい展覧会ができました。

で、その展覧会の内容は、ここで紹介するにはあまりに膨大なので、期間中だけの特設サイトを作りました。まだできたてで、デザインもなにもないって感じですが、徐々に整えていくつもり・・です。とりあえず、こんな中味なんだ、という感触をつかめてもらえたらうれしいです!!!

http://hiroshimaheaven.blogspot.com/

木村伊兵衛賞をめぐって

もうご存じの方がどれくらいいるかわかりませんが、今回をもって木村伊兵衛賞の審査員、4人全員が降板、来年からは新しい顔ぶれで審査が行われます。篠山紀信、土田ヒロミ、藤原新也、そして僕の4人で務めてきましたが、なんだか毎年、だれを選んでもどっかから「あれはないんじゃないの?」なんてイヤミを言われたりしてきたので、正直言ってホッとした気分です。

ただ、この交代劇について、藤原新也さんがご自身のブログで、ちょっと気になるコメントを書いていらっしゃいます。『木村伊兵衛賞大団円顛末』と題された、その内容はここに抜粋するよりも、まず全文をこちらからお読みください。

http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php

僕個人としては共感するところ大なのですが、みなさんはいかがお考えでしょうか。

福岡と神戸で週末トーク

29日の土曜日に福岡で、つづけて30日の日曜には神戸で、つづけてトークをやらせてもらいます。

福岡は午後2時から福岡市美術館で、広島の展覧会とも連動する「社会の窓から見たニッポン」を、
神戸はやはり午後2時から神戸ファッション美術館で、現在開催中のグループ展『ファッション奇譚』に出品されている『HAPPY VICTIMS』を中心に、いろいろファッション界裏話とかを語る予定。



神戸のほうは、実はこの展覧会の会期中にちょっとスキャンダルが起きたりしているので(報道されてませんが)、それについてもしっかりお話しする予定。アート・スキャンダルがお好きな関西在住者は、ぜひ来たれ!



しかしその神戸ファッション美術館、なんと今月初旬にサイトがウィルスに感染して、閉じたまんまなんですよねー。なので、リンク先を載せられないんです。ちょっと対応、遅すぎない? なので、いちおう住所を記しておきます。

〒650-0032 兵庫県神戸市東灘区
向洋町中2丁目9番地1
078-858-0050

東京右半分:日暮里ダンス・ダンス・ダンス1

東京の若者系ダンスの中心は澁谷とかかもしれないが、ソシアル=社交ダンスの中心は、なんといっても鶯谷から日暮里、西日暮里にかけてのエリアであることをご存じか。鶯谷駅前にはいまや希少な生バンドで踊れるダンスホールがあるし、西日暮里駅前にはダンス衣裳の店や教室が固まっている。これから3週にわたって、そんな右半分のダンス・シーンに踏み込んでみたい。その第1回はまず、ダンサーたちの生態を探るべく鶯谷駅前の『ダンスホール新世紀』に。


 鶯谷駅を降りて徒歩1分。駅前にそびえるビルの3,4階が『ダンスホール新世紀』だ。映画『シャル・ウィ・ダンス』の舞台になった場所でもあり、同じビルの上階にはもともと『ワールド』というグランドキャバレーが、いまはライブハウス『東京キネマ倶楽部』となって営業中なので、ご存じの読者もいるだろう。
 ダンスホール新世紀は、グランドキャバレー・ワールドとともに昭和44年オープン。今年で41年目という老舗ホールだ。その昔は東京にもフルバンドで踊れるダンスホールがたくさんあったものだが、ついこのあいだ歌舞伎町の『ステレオホール』が閉店してしまい、いまや都内に残っているのは日比谷の東宝ダンスホールと、ここ新世紀の2店舗だけになってしまった。



http://www.chikumashobo.co.jp/blog/new_chikuma_tuzuki/

2010年5月19日水曜日

HEAVEN 展覧会直前リポート


18日から広島入り、ただいま展覧会準備の真っ最中です。気分はヘヴンというよりヘルですが・・。


きのうはついに暴走族単車が到着、組み上がり! ちゃんとエンジンもかかるし(かけませんが)、ホーンも鳴る(もちろんゴッドファーザー愛のテーマ)ということで、みんなでいちおうホーンを鳴らしてみたところ・・あまりの大音響に全員悶絶。室内で聞くもんじゃないですね!

そしていよいよ秘宝館のパーツも東京から到着。現在テクニカル・チームが鋭意組み立て中です。

全部で300点以上!にのぼるプリントも、ヤマトの精鋭チームが壁貼りをがんばってくれて、順調に進行中です。オープニングは22日、乞うご期待です!

オシャレな広島市中心部のアーケードに出現した巨大広告! 笑える! しかしこのポスター見て、これが広島太郎じゃなくて都築響一(というか広島太郎=都築響一)だと思ってるひと多数という、悲しい報告も・・・。

千葉からはるばるやってきた「お祭り仕様カスタム・バイク魅寿帝」


プリント壁貼りチームも奮闘中。数がはんぱじゃないし。
しかしこの曲面の壁、高さ5メートルx長さ50メートルですよ!

秘宝館のマネキンたちも、ぐるぐる巻きになって倉庫から到着

なんかヤバイ感じの荷下ろし風景です

出番を待つヒロインたち

秘宝おじさんも久しぶりにお目見え予定

18歳未満入場不可となる秘宝館特別展示ルーム。組み立ても佳境です


負傷者の応急手当にいそしむメディカル・チーム?

展覧会公式サイト:

バンコク、大丈夫なのか?

日本のテレビではちょっとしかやってくれませんが、バンコク、いまほんとに大変なことになってます。タクシン派が占拠していたエリアのひとつは、伊勢丹とかある旅行者にもすごく馴染みのエリア。映像を見て唖然としたひとも多いでしょう。友人が教えてくれたこのサイト、迫真の写真がたくさん載ってて、見応え充分です! 新聞もテレビも、小沢とかエリカとかどうでもいいから、世界の動きをもっと報道してほしい!

東京右半分:南千住散歩・後編

先週に続いて、その道の事情通に、教えてもらわなくちゃとても見つけられない場所を案内してもらおうというワガママ特別企画。今週は『散歩の達人』や、単行本『鉄子の部屋』などでもおなじみ、町屋在住の下町ツウ・ライターの神田ぱんさんが案内してくれる、南千住一日散歩の午後編であります。

航空高専のミュージアム

高専なのに航空機ミュージアムのある都立航空高専に始まって、高層マンションの玄関先にあって、だれでも使用可能な足湯だとか、昭和スタイルに浸れるコーヒーバー、さらには情景展示がなかなか渋い荒川ふるさと文化館まで、充実の散歩コースです。

マンション足湯!

昭和の香り漂うコーヒーバー

ふるさと文化館の展示はかなりリアル

http://www.chikumashobo.co.jp/blog/new_chikuma_tuzuki/

2010年5月12日水曜日

HEAVEN 広島市現代美術館個展情報アップデート

いよいよ展覧会の開催が迫って、顔がひきつってるがきょうこのごろ。ようやく入稿を終えたカタログも乞うご期待!ですが、今週こっそりプレビューしちゃうのは、展覧会の目玉展示のひとつ、暴走族の改造単車!

旧車會系の渋いバイクばっかりが幅を利かす昨今では想像もできませんが、ほんの10年かそこら前の田舎(の一部)では、こんな「お祭り仕様」の改造車が、県道とかを爆走していたわけです。しかしいまはもちろん、当時も間近で見たことある人は少ないはずなので、今回はかつて日本有数の族で総長をされていた方々に特別にお願いし、関東近郊某県の秘密工場にて、オールドスクール系お祭り仕様の改造車を、わざわざ制作してもらいました。むかしはこんなの、どうやって乗りこなしてたんでしょうねえ。車高3メートル近く! 風が吹くだけで、ぐらぐら揺れちゃうのに。

展覧会ではこの「魅寿帝」(Misty)号の実車がご覧になれます。そしてさらに! 今回は展覧会場まるごと「撮影可」にする予定なので、バイクの脇にウンコ座りとかして、こころゆくまで記念写真をどうぞ!


スナック対談2連発! 週刊アスキーとアサヒ芸能

偶然に発売が一緒になってしまったのですが、スナックをテーマにした対談が、まったく対照的な(笑)週刊誌ふたつに出ています。


ひとつは週刊アスキー。これはなんと、お相手が話題の!高城剛さん。ちょっと前に収録があったのですが、すごくいいひとでした(ほんとに)。

そしてもうひとつがアサヒ芸能。こちらのお相手は、浅草キッドの玉袋筋太郎さん。玉ちゃんはもともと実家がスナックだったりしたので、知る人ぞ知るスナック通。ぼくのスナック先生でもあります。

ちなみに週刊アスキーは特集がiPadだし、アサ芸のほうの特集はおりしも「沢尻エリカSEX淫回数夫・高城バラした」だったりするので、あわせてお読みいただけると楽しいかと・・・。


東京右半分:ツウと歩く右半分 神田ぱんさんと南千住めぐり午前編

今週、来週と、その道のツウに案内してもらう右半分・不定期特番。その第1回に登場いただくのは、『散歩の達人』などで活躍中の街歩きライター・神田ぱんさん。ご本人も長く町屋に住んでいるだけあって、足立区、荒川区あたりの特殊スポット、ウラ事情に関しては、このひと以上のツウはいないでしょう。今回は最近人気の北千住の陰に隠れて、「こっちまではなかなか足のばすひとはいないでしょう」という、南千住の一日散歩にお付き合いいただきました。丸一日充実散歩の、今週は午前編。南千住駅からスタートして、杉田玄白が腑分けに立ち合った記念碑のある回向院、小塚原刑場後、首切り地蔵、そしてとびきりの廃墟風景とスカイツリーのマッチングが楽しめるJR貨物隅田川駅など、ちょっぴりダークな隠し味を忍ばせたオトナのコースです。

2010年5月5日水曜日

北海道秘宝館、盗難と閉館!


在りし日の北海道秘宝館入口。ゾウは大竹伸朗さんに引き取られ、いまは直島のアイラブ湯にいます

先日ツイッターでもお知らせしましたが、去る3月4,5日あたりに、あの北海道秘宝館に泥棒が入ったそうです。盗まれたのはマリリン・モンロー、蛇が裸体に巻きついた女性のロウ人形、ベリーダンス人形、道祖神2体。



受付のおばちゃんも在処のわからなかった、ショーケースの鍵をわざわざ探しだし、開けて、またご丁寧に閉めていて、その鍵もなくなってるとか・・・いったいどうなってるんでしょうか。もしかしたらそいつ、また来るのかもしれないですねえ。

ということで、以前から不定期開館で先行きが危ぶまれていた北海道秘宝館ですが、これでは営業にならないので、ついに3月末で電気も止め、営業終了になったそうです。ほんとはこのゴールデンウィークに開けるつもりだったのに・・・ということで、残念無念。こういうかたちでの閉館とは、だれも予想してなかったでしょう。ヤフオクとかで出品されないか、みんなでチェックしましょう!

広島の展覧会には、その北海道秘宝館で撮影した写真も出ます。在りし日の姿を、ご覧ください。

北海道秘宝館の人気者、『ひとりもだえ』も、もう見られないのか


『HEAVEN 社会の窓から見たニッポン』


今週の広島太郎さん

神戸ファッション美術館でグループ展開最中


神戸・六甲アイランドの神戸ファッション美術館で、ただいま開催中の『ファッション奇譚』という展覧会。サブタイトルが「-服飾(モード)に属する危険(スキャンダラス)な小選集(アンソロジー)-」なんてだけあって、少々変わった展覧会みたいですが、そこに『HAPPY VICTIMS 着倒れ方丈記』から30点ほど、プリントを展示しています。ちなみに残りの50点ほどが、広島市現代美術館の展覧会に出品されます。

バッタもん…
 今も昔も人類は着飾り、それを他人に見せるため往来を闊歩しています。国内外の美術館で数々のファッションに関する展覧会が開催される昨今、太古より人々を虜にするファッションの魅力はどこにあるのでしょうか。神戸ファッション美術館では18世紀から現代までの作品を用いて、面白くて幾分危険なファッションの魅力についての物語を少々語る事にしました。それが、その本質に関わることだと考えたのです。
 例えば、女性は苦しいコルセットをどうして何百年も装着を辞めなかったのか。マドレーヌ・ヴィオネがレーベルに拇印するほど類似品を嫌った理由。コピーを歓迎したガブリエル・シャネルは他のデザイナーとどこが違っていたのか。ディアギレフが興したバレエ・リュスは、どうしてシャネルやピカソ、ローランサンなどの芸術家の創作意欲を刺激したのか。中国の纏足やチャイナ・ドレスの秘密・・・。
 併せて、鋭い視点で現代ファッションが抱える問題を、ある種の風刺をこめて具現化する岡本光博(美術家)の代表作“バッタもん”シリーズ全9点と最新作、類稀なる旺盛な感性で、無名な人々のリアルな生活スタイルと創作活動に光をあてつづける都築響一(写真家・編集者)の写真集『着倒れ方丈記』より30点の作品も物語の一つとして展示いたします。
 本展が、全てのファッションを愛する人々の個人版『ファッション奇譚』を著述する契機になれば幸いです。
(公式ウェブサイトより)

会期は6月27日まで。5月30日の日曜には『ファッション人生劇場』と題したトークも行いますので、よろしかったらぜひお出でください。

沈昭良・写真展『STAGE』ニコンサロンにて

僕が敬愛する台湾の写真家、沈昭良さん。日本にもよく来ていて、日本語ペラペラ。彼がずーっと追いかけている「移動式台湾キャバレー」の写真展が、銀座ニコンサロンで開催されます。タイワニーズ・キャバレーとはどんなものかというと・・・

“台湾綜芸団”(Taiwanese Cabaret タイワニーズ・キャバレー)とは、いわゆる移動するショー劇団のこと。1970年代から台湾における冠婚葬祭の場で活躍しており、初期においては現在でも使用されている組立式特設ステージだったが、改装トラックもあり、照明と音響設備を備えたオープン式の“ステージトラック”が出現した。そして時代の進歩とともに、経営者や観衆の側から照明や音響設備に対する要求が高まり、今日のきらびやかな油圧電動式ステージトラックに発展した。
ショーの演目内容については、初期には歌と踊りのショーが主体で、歌手の衣装も一般の室内劇場で見られるような華麗なドレスに類似したものだったが、近年になるとセパレート式のビキニスタイルが普通となった。ショーの内容も人目を引く新しい演目が次々に生まれ、歌手以外にダンサーを従えた歌謡ショー、女性のパイプダンス、雑技、マジック、民俗芸能、ボディビル男性のショー、更には女装した男性のショーなど、多種多様である。
また、一定時間内に近隣する数箇所を回ってダンスショーを演じたり、葬儀や廟宇の祭りの隊列に加わってショーを演じたりする。
出演者は、公演場所を転々とする臨時の寄り合いグループである。歌手は若い世代が歓迎される傾向にあり、ある程度年齢を重ねた歌手は司会者や経営者に転じたり、結婚後引退あるいは他の業界に転身したりする。
このシリーズの作品は4×5インチフィルムで撮影されている。撮影対象は今の台湾各地で使用されている大型トラックを改装した移動式ステージである。この“ステージトラック”の台数については正確な統計はないが、実際に営業中の台数は台湾全土で600台を超えるものと推測されている。レンタカー方式が採用され、価格は車の大きさや新旧の程度によって異なり、貸し出す側は借り手の要求に基づき、指定された時間に指定場所まで車を運転して行って引き渡す。
本展で展示する作品は、台湾各地の“台湾綜芸団”が、1994年頃から研究と改装を重ねて今日の姿に至った大型トラックを改装した油圧電動式ステージトラックを撮影した英姿である。
独特の業態、濃厚な文化的な息吹き、きらびやかな色彩、童話のような舞台背景、そして自由奔放な発想。この“綜芸団”という台湾特有の産業は、時間と空間を越え、ある時は平面的に、またある時は立体的に、縦横無尽の展開を見せながら、見る者の想像力をかきたて、観衆と一体化していく。
(公式ウェブサイトより)

数年前に初めてその作品を見せられたとき、異様な美しさと、「あー、自分が取材したかった!」という悔しさに、動揺したのを思い出します。ふらっと台湾に行ったって、絶対に見ることのできない土着のロードサイド・カルチャー。この機会に、ぜひぜひご覧ください。会期が短いので(5月12日〜25日)、要注意!

玉袋筋太郎さんの新刊『絶滅危惧種見聞録』発売!

去年、廣済堂のウェブマガジンで『東京スナック魅酒乱』を連載していたとき、同じサイト内で連載が始まって、いつも興味津々だった”玉さん”の『絶滅危惧種見聞録』。ついに単行本になりました。

芸人の本ってたくさんありますが、これは玉袋さんという有名芸人が、しかし自分のことではなくて相手のことを聞くという、インタビュー集。それだけでも異例ですが、芸人にありがちな「いじってやる感」とか、偉そうな立ち位置が、このひとにはまったくなし! ひたすら相手をおもしろがり、おもしろがらせ、そしてリスペクトしつつおしゃべりに熱中するスタンスが、ひしひしと伝わってきます。こういうことが、こういう人選で可能になるということ自体が、彼の人柄、生きざまの素晴らしさをあらわしているのでしょう。内容はといえば・・・

●もつ焼き「カッパ」の大将に聞く、客商売のルールとマナー
●「新宿東宝会館」での、数々の思い出。師匠・ビートたけしの追っかけ時代、
ダンカンさんと通ったディスコ・ゼノン、江頭 2:50 との「クラブハイツ」での感動秘話
●まめ札、千社札・・・。名入れ専門店「竹内漆芸」の技術とアイデア
●全国のトラック野郎が集まる峠の食堂「一休食堂」の歴史
●「高円寺の大統領 スナックホワイトハウス」
●身長114cm、最後の小人マジシャン・マメ山田さんの人生。
玉さんの小人プロレスの思い出もたっぷり(フランス座修業時代の浅草キッドのコントも収録)。
●個性ある本当のファッションとはなにか。目指せ、サカカジ!「サカゼン」へ急げ!
●元ポール牧のマネージャーさんが開いたスナックで聞く、最後の関東昭和芸人の世界。
さらに......
○特別収録 男子の先輩対談 東陽片岡先生×玉袋筋太郎 3万字で語り倒す、絶滅危惧種の魅力!
○あとがきがわりは、桐畑トール(ほたるゲンジ)さんによる、玉さんへの熱いメッセージ!
(公式ウェブサイトより)

リストを見てるだけで、楽しそうでしょ! マメ山田さんを抱っこした表紙も、かわいいです! 5月8日には渋谷リブロでサイン会が開かれるそうなので(15時より〜)、ファンは渋谷に急ぐべし!!!


エリック・ウィテカーのバーチャル合唱隊!


先週、仕事しながらつけっぱなしにしているCNNから、素晴らしく美しい合唱が聞こえてきました。急いで仕事中断、テレビを見てみると、それは「バーチャル・クワイヤ」、つまりインターネットを介して編成された合唱隊の話でした。

このプロジェクトに挑戦したのはエリック・ウィテカー。アメリカの作曲家で、合唱や吹奏楽の分野では、よく知られた存在です。日本の合唱団でも、よく取り上げられているとか。

ここで紹介する『Lux Aurumque』は、日本のコンサートでは『黄金の光』と訳されるミサ曲なのですが、これを作曲家であるウィテカー本人が、まず無音で指揮棒を振り、それにピアノ伴奏をつけた動画をアップロード。同時に楽譜も無料で配布。その楽譜を見ながら、動画の指揮に合わせて各パートを歌った、なんと12ヶ国の有志185人!が、それぞれの歌声を送り、それをひとつに編集したのが最終的な作品というわけ。

オーストリア、アルゼンチン、カナダ、ドイツ、アイルランド、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、スペイン、スウェーデン、イギリス、アメリカ・・・日本が入ってないのが残念ですが、しかし場所も時間もまったく異なるところで歌われた声が、こんなふうにひとつの音楽に結晶するなんて! 総トラック数は243にもなったらしいのですが、その結果はもう信じられないほど美しくて、ちょっと涙。これ、声明とか、いろんなことで試せそうですね。

ユーチューブにアップされた動画は、いまものすごいヒット数になってるようですが、本人のウェブサイトでは、制作の裏話を織り込んだCNNのメイキング記事が見られます。

連休もお仕事でこころがささくれてるみなさん、これ見て、こころ洗ってください!