2010年12月15日水曜日

東京右半分:新世代レビューは浅草の眠りを覚ますのか

浅草はレビューの発祥地、とよく言われる。

言われるけれど、昭和初期、エノケンやシミキン(清水金一)のいたころ、浅草レビューの最盛期を体験したひとで、いまもご存命の方って、どれくらいいるんだろう。なんとなく知ってるようで、実はだれもよくわかってない謎の軽演劇。それが日本の「レビュー」というものだ。



そういうレビューを、松竹歌劇団やカジノ・フォーリーの全盛期から70年も80年もたった21世紀の現在、なんと浅草で復活させてしまおうという、無謀とも言えるプロジェクトが今週スタートした。深夜の浅草遊びの強い味方である24時間営業の健康ランド『まつり湯』が入っていることでおなじみ、ROXビルの4階にある巨大カラオケ居酒屋『浅草まねきねこ館』で12月7日に幕を開けた『昭和歌謡ショー エノケン、笠置のヒットソングレヴュー』である。




サブタイトルのとおり、この企画はエノケンと笠置シヅ子が戦前・戦後期に放った大ヒット曲をベースに、歌に踊りにコントを交えて、往年のレビューの現代版を目指したもの。演じるのは男女9人の若き歌い手/パフォーマーで、その全員が実はROXと浅草寺を挟んで反対側に去年オープン、この連載でも紹介した『アミューズ・ミュージアム』の、「織り姫」と呼ばれる織物実演チームや、バーで働くスタッフたちなのだ。『昭和歌謡ショー』はこれから来年3月31日までのロングラン。そのあいだ「虎姫」たちはレビューとミュージアムを行ったり来たりの兼業となる。大変そう!