2010年10月28日木曜日

デュッセルドルフの「光のベンチ」

 デュッセルドルフ中心部にあるホフガルテン。デュッセルの「緑の肺」とも呼ばれる、素晴らしく広い公園。というより、ほとんど森ですが、その遊歩道で見つけたのがこれ。夕闇に目映い光のベンチです。

ステファン・ズース(Stefan Sous 1964年アーヘン生まれ)というドイツの現代美術作家が、2002年に設置したこの作品。『UV-A UV-B』という名前が示すように、蛍光灯をアクリルで保護したチューブによって、ベンチ全体が作られています。


もともとは一定期間だけの展示だったのが、好評だったのか永久展示されることになったそう。作品といえども、もちろん使用可なので、公園散策に疲れたひとが足を休めたり、自転車便のライダーがスナックを頬張ったりしています。まぶしいほどに純白の光の繭(まゆ)が、座るひとびとをほんわり包み込むのを見ているのは、それだけで楽しい体験。冬は、ちょっと暖かいし。露出狂のひとも、かっこいい写真が撮れそう!