2009年11月19日木曜日

東京右半分:浅草・銀幕ロック


終電あとの浅草ナイトシーンをクルーズする4回目。もう10年以上前にハード・マーチング・バンド<デスマーチ艦隊>としてデビュー、改名を経て2004年から<浅草ジンタ>の名で活動を続ける、和テイストの音楽集団で、ウッドベースとボーカルを担当するダイナマイト和尚氏が経営する店が<銀幕ロック>である。


ROX裏のフットサル場脇、細い道に面したビルの2階だが、夜ともなれば手作り東京タワーのオブジェが、見逃しようのない灯りを放つ。店は古びた建物の2階、しかも無造作にぶら下げられた黒板に記された「ぜんぜん怖くない店」という手書き文字が、よけいに冒険気分をそそる。だいたい1階は伝説の名ストリッパー、浅草駒太夫の店<喫茶ベル>だし。

ほとんど月イチの定例となったバーレスク・ナイトの盛り上がり!

もとはカラオケ・スナックだったという店内は、日活全盛時代の映画ポスターや赤提灯とベネチアングラスふうのシャンデリアがまじりあう、不思議な昭和テイスト。「活動場所を探してたんですが、気持ちはニューヨークか浅草、でしたね」と笑う和尚氏によれば、インテリアのイメージは「ソーホーふうのロウ・カルチャーでした」。着物とも洋服ともつかない、不思議なテイストの衣装を粋に着こなす、店長ノロさんの存在感が、さらに無国籍なエキゾチック感覚を増幅する。

http://www.chikumashobo.co.jp/blog/new_chikuma_tuzuki/