2009年9月9日水曜日

鬼×2:百鬼丸・レオ澤鬼2人展


最近、現代美術の展覧会はほとんど行かなくなっちゃいましたが、やけに気になるのが「挿絵画家」たちの仕事。

実話誌や夕刊の、イラストというよりも挿絵と呼ぶほうがぴったりくる、無名の画家たち。ラーメン屋のテーブルや通勤電車で読み捨てられて、だれの記憶にも残らない、そういう作品が、美術メディアでまともに取り上げられることは、昔もいまも、おそらくこれからもありえません。

そういう画家たちが、仲良し同士で集って、たまに展覧会をやることがあります。よく使われるのが、銀座通りの<ロイヤルサロンギンザ>。銀座によくある貸画廊ですが、挿絵界では大御所のアーティストたちが、よくここを借りて展覧会をしています。

今週火曜日から始まって、日曜日には終わってしまうのが、『鬼×2:百鬼丸・レオ澤鬼2人展』と題された展覧会。70年代から活躍する、点描系の官能挿絵では第一人者のレオ澤鬼先生、プロ切り絵作家生活30年の百鬼丸先生、おふたりの知られざる画業が、ナマで見られる貴重な機会です。

難解なだけが取り柄だったり、漫画とかわらないのにキャンバスに油絵の具で描いただけで”アート”とか言ってる現代美術より、はるかにおもしろいですよ! 貸画廊展覧会の宿命として、会期がすごく短いので(だって1日10万円とかするんですから)、急いで観に行ってください。

平成21年9月8日(火)~9月13日(日)
12:00~18:30(最終日は17:00まで)
会場 ギャラリーロイヤルサロンギンザ
中央区銀座8-9-16 長崎センタービル2F
03-3573-4057

公式ウェブサイト:
百鬼丸 http://www.hyakkimaru.com/
レオ澤鬼 http://leo-sawaki.com/