2009年9月3日木曜日

演歌よ今夜も有難う、第8回アップしました!

「ものがたり演歌」という、孤高のジャンルでひとりパフォーマンスをつづけて30年近くという、春風うららさん。


生まれも育ちも大阪ミナミ。大阪寿司屋の娘に生まれて、なに不自由ない少女時代を送ったが、なにより歌が好きで、親に隠れてレッスンに通ううち、地元のグランドキャバレーで歌うように。当然ながら猛反対だった実家を飛び出し、大阪のプロダクションに所属。スーツケースに衣裳と譜面を詰めて、営業やキャンペーンに走り回る生活が始まった。
昭和55(1980)年には『おてんば旅からす』でレコード・デビュー。ちょうどそのころ、松竹の舞台でやっていた、チャンバラ・コントの代役を務めたのがきっかけで、松竹芸能に属することになり、花月などの劇場で仕事するには「歌だけでなく、なにかプラスアルファを」と考えて、浪曲を参考に「ものがたり演歌」なるスタイルを編み出した。
歌謡浪曲というのはそれまでもあったけれど、浪曲の部分を歌に替えて、台詞と歌をあわせた独自のパフォーマンスを、試行錯誤しながら作っていった。1曲の長さが15分から18分あまり。最初は『無法松の一生』や『岸壁の母』など、よく知られた題材をもとにしていたが、しだいにオリジナルの楽曲を増やしていく。
もういまさら、カラオケでふつうに歌えるような曲には興味ありません、と言い切る春風うららさん。その真価は、舞台でこそ発揮される。失礼ながら、こんなお歳で、カラオケにも入らないような
長い曲ばかりを歌いつづけて、迷いもブレもない、ワイルドサイドを歩む人生。めちゃくちゃ、かっこいいです!


http://blog.heibonsha.co.jp/enka/2009/08/post-7.html